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あとがき
あとがき
いつもお世話になっております。巫夏希です。
このたびは「どうせ死ぬなら、コウカイを」をお楽しみ頂き、ありがとうございます。
この後は、カクヨムに掲載したノートを元にあとがきとして記載させて頂きます。
まあ、お察しの通り歩くん改め歩さんは女の子でした。特に意味はありません。ぼくっ娘を描くのは、もはや致し方ないところがあります。
肇くんは、最初の構想では作家になれたかどうかはわからないまま、つまり如何なったかはもはや読者の想像に任せるラストにしようかと思っていたのです。
しかし、人生を諦めかけた時に、小説を書くことで再起を図ろうとする——そういう意味では、少しぐらい希望を見せてあげてもいいんじゃないかなって思いが少しずつ芽生えてきました。
結果的に、いい感じに決着できてよかったです。
コウカイというのはダブルミーニングで考えていました。
後悔したくないなら、(作品を)公開してみせろよ——これが途中に歩くんが言っていたことでしたね。しかし最後にはもう一つの意味「航海」がかかっていたのです。まあ、これは後付け感半端ないですけど。
モデルは結構います。
ぼくが学生時代、一番小説を書くのが上手い知り合いがいました。繊細な文章と言いますか、スマートな文章を書く方でした。ぼくは全然だめというか、漫画っぽいというか、けれど書く速さはそこそこだったので、友人に「二人がくっつけばちょうど良い作家になるのにね」みたいなことを言われたぐらいです。
彼は今何をしているのだろう。インターネットでいくつかの小説を公開して、めっきりインターネットには姿を見せていません。けれど、小説家になりたいとは言っていましたから、定期的に出来上がった作品を応募していたのだと思います。
数年前、ペンネームも全然違うけれど彼の書くような作品がとある賞を受賞していました。文章は洗練されているけれど、何処か懐かしい——確証は持てないけれど、彼の書いた作品なのでは? と勝手に思っています。
連絡先を交換していないので、全然わからないのですけれど。
だから、一方的に応援しているだけです。
本当に同一人物かさえもわからないのですから。
作中で描かれる天才作家・歩くんはそんな彼をモデルにしました。彼、というからには当然男ですけれど、まあ、フィクションにするからには大胆にアレンジしても良いのかななんて思ってやってみました。いいんじゃないですかね。知らんけど。
途中で出てくるVTuber作家・牧場ひつじさんは、モデルがいます。明言はしませんけれど。二物も三物も神は与えるんだなあ、なんて思ったりします。神様はあんまり信じていないけれど。
ぼくも最初は賞を受賞したいだなんて思っていたこともありましたけれど、もう十五年も書いていたらなんだかそういう段階を若干通過しつつあって、もはや書きたいことが人生と同じとなっているというか、なんだか難しい領域に到達している気がします。
なかなか難しいテーマでしたが、いい感じに着地できて、とてもよかったです。
読んでくれた皆様、スターやハートをつけてくださった皆様、お気に入りに入れてくださった皆様、本当にありがとうございました。
もしよければ、次の作品でお会いしましょう。
巫夏希
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いつもお世話になっております。巫夏希です。
このたびは「どうせ死ぬなら、コウカイを」をお楽しみ頂き、ありがとうございます。
この後は、カクヨムに掲載したノートを元にあとがきとして記載させて頂きます。
まあ、お察しの通り歩くん改め歩さんは女の子でした。特に意味はありません。ぼくっ娘を描くのは、もはや致し方ないところがあります。
肇くんは、最初の構想では作家になれたかどうかはわからないまま、つまり如何なったかはもはや読者の想像に任せるラストにしようかと思っていたのです。
しかし、人生を諦めかけた時に、小説を書くことで再起を図ろうとする——そういう意味では、少しぐらい希望を見せてあげてもいいんじゃないかなって思いが少しずつ芽生えてきました。
結果的に、いい感じに決着できてよかったです。
コウカイというのはダブルミーニングで考えていました。
後悔したくないなら、(作品を)公開してみせろよ——これが途中に歩くんが言っていたことでしたね。しかし最後にはもう一つの意味「航海」がかかっていたのです。まあ、これは後付け感半端ないですけど。
モデルは結構います。
ぼくが学生時代、一番小説を書くのが上手い知り合いがいました。繊細な文章と言いますか、スマートな文章を書く方でした。ぼくは全然だめというか、漫画っぽいというか、けれど書く速さはそこそこだったので、友人に「二人がくっつけばちょうど良い作家になるのにね」みたいなことを言われたぐらいです。
彼は今何をしているのだろう。インターネットでいくつかの小説を公開して、めっきりインターネットには姿を見せていません。けれど、小説家になりたいとは言っていましたから、定期的に出来上がった作品を応募していたのだと思います。
数年前、ペンネームも全然違うけれど彼の書くような作品がとある賞を受賞していました。文章は洗練されているけれど、何処か懐かしい——確証は持てないけれど、彼の書いた作品なのでは? と勝手に思っています。
連絡先を交換していないので、全然わからないのですけれど。
だから、一方的に応援しているだけです。
本当に同一人物かさえもわからないのですから。
作中で描かれる天才作家・歩くんはそんな彼をモデルにしました。彼、というからには当然男ですけれど、まあ、フィクションにするからには大胆にアレンジしても良いのかななんて思ってやってみました。いいんじゃないですかね。知らんけど。
途中で出てくるVTuber作家・牧場ひつじさんは、モデルがいます。明言はしませんけれど。二物も三物も神は与えるんだなあ、なんて思ったりします。神様はあんまり信じていないけれど。
ぼくも最初は賞を受賞したいだなんて思っていたこともありましたけれど、もう十五年も書いていたらなんだかそういう段階を若干通過しつつあって、もはや書きたいことが人生と同じとなっているというか、なんだか難しい領域に到達している気がします。
なかなか難しいテーマでしたが、いい感じに着地できて、とてもよかったです。
読んでくれた皆様、スターやハートをつけてくださった皆様、お気に入りに入れてくださった皆様、本当にありがとうございました。
もしよければ、次の作品でお会いしましょう。
巫夏希
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